リスクにかけろ

株と金融とプログラミング

「40兆円の男たち」を読んだ

www.amazon.co.jp

 

あらすじ(引用開始)

内容紹介

本書はヘッジファンド業界の舞台裏を暴く最高の書である。ヘッジファンドのマネジャーはポジションの評価を行ったりファンドの利益を増やそうと考えるとき に、どのような投資基準で判断を下し、そしてどのような戦略を使っているのか――これまで語られなかった内容を、大物のマネーマネジャーたちが自らの言葉 で語っている。本書の著者であるマニート・アフジャはCNBCのヘッジファンド専門家として活躍する一方で、マーケットの達人に顔が広い。最新作である本 書のなかで、その達人たちの半生を初めて公にしたという点で、本書は革新的である!

本書は花形のファンドマネジャーとの対談を収録し、謎の多いヘッジファンド業界を広く紹介している。

●レイ・ダリオ(ブリッジウォーター・アソシエイツ)
●ピエール・ラグランジュ(マン・グループ)とティム・ウォン(AHL
●ジョン・ポールソン(ポールソン・アンド・カンパニー)
●マーク・ラスリーとソニア・ガードナー(アベニュー・キャピタル・グループ)
●デビッド・テッパー(アパルーサ・マネジメント)
●ウィリアム・アックマン(パーシング・スクエア・キャピタル・マネジメント)
●ダニエル・ローブ(サード・ポイント)
●ジェームズ・チェイノス(キニコス・アソシエイツ)
●ボアズ・ワインシュタイン(サバ・キャピタル・マネジメント)

マー ケットを上回る成績を上げ続けるプロ集団――そんな業界屈指のトレーダーたちが、対談を通して自らの経験やこれまでに学んだ教訓について、忌憚なく語って いる! 大成功を収めた11人の投資家の驚くべき実話をこれほどまでに生き生きと再現できたのは、業界内部に幅広い人脈を持つアフジャだからこそである。そして前 述の投資家がどのようにして多額の利益を得たのかについて、読みやすい文体で洞察をちりばめながら核心に迫っている。ここでしか知り得ないヘッジファンド の多彩なトレード心理を知ることで、読者はマネジャーの成功を再現する足がかりをつかむことができるに違いない。本書は現代の投資事情を分析する刺激的な 一書である。
(引用終了)
 

ざっくりとした感想

 トレーダーやファンドマネージャーとしてマーケットαを狙う人の必読書として、必ず挙げられるのが「マーケットの魔術師」という本がある。本書はそれに次いで必読書になりうる本だと思う。
 どちらの本もインタビュー形式ではあるのだけれど、大きな違いが2つある。1つ目は登場人物である。マーケットの魔術師は大物だけはなく、日本ではあまり馴染みのない人も出てくる。中には逮捕された人もいる。対して本書は日本でも馴染みのあるビッグプレイヤーが多い。それ故に、どこかで聞いたようなエピソードも多く含まれている。
 2つ目はアクティビストやPEなど、特殊な投資手法も多く、一般的な投資家が参考にできない部分がある。